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弟の笑みで、その場の空気が変わった気がしたので
「美帆ちゃんは・・・」
気になってたことを聞くべく呼びかけたものの上手く言葉が繋がらなくなってしまった。
でも言い掛けたからには、と自分に勢いを付けて
「どうして、ココ?」
と聞いてしまった。
だってほら、いくら弟と喧嘩したとはいえ、それほど仲良しでもない義姉のとこへ来る?
彼女が来たとき、慣れないことに一体何事かと思って、そしたら当たり障りのないお喋りで過ごしたりと、どうも変な感じだったので。
「あー・・・ごめんなーーー」
「いやっ。違うの。迷惑とかそう言うんじゃなくて、いいんだけど・・・
ちょっとびっくりした、の。」
謝罪を口にする彼女の言葉を遮って畳み掛けた。
そうすると彼女は
「・・・気分を害されたらごめんなさい。」
と前置きをしてから司を見て
「私も今回体調を崩した時、ダイちゃんに放置されて」
「ほっ、放置じゃねーっつの。」
美帆ちゃんの言葉に弟が慌てて弁解しそうだったのを、いいから黙ってなさいという意味を込めて睨みつけた。
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