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太陽の日差しが日々強くなり、桃色一色の季節から、夏の暑さが残る季節に変わっていた。
外の蝉の泣き声がうるさく、さらに追い打ちをかけるかのような夏独特の暑さに参って、教室の自席にうつ伏せになる。
この季節を10回以上経験しているのに、私はこの異常な暑さには、なかなか慣れない。
「なんで……いつも、夏は暑いの……」
私の発したひとことは、おそらく幼い子、又は仕事で疲れ果てた大人の言いそうな台詞だった。
7月に入ってから猛暑が続いている。
6月のジメジメしたイヤーーな梅雨よりは少しマシだといえば思えるが、やはり、あまり運動しない小学6年生の私にとっては相当体力を奪はれる暑さだった。
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