0人が本棚に入れています
本棚に追加
私は教室の中をまた見渡した。
やはり皆、男女問わず、いくつかのグループを作り、1つの話題を話していた。
しかし、私と同じく窓際の席で突っ伏す男子を目にした。
彼は男子グループにも女子グループにも入ってきて話に溶け込むのが常である。
「川原くん……、珍しいな」
そんな子がどこのグループにも入らず、外の雲をじっと見ていた。
彼は頬付きをしながら、難しそうな顔をしている。
(何を考えているんだろう)
私はそう思いながら、再び自分の机に顔を移した。
最初のコメントを投稿しよう!