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私は額に汗をかきながら伏せたまま顔を右に向かせ、真っ青な空に飛ぶ2,3羽の群がる鳥々がはばたく姿を何気なくボーーとみていた。
「美奈子、今年はどこに行く?」
すると背後から聞きなれた綺麗な女声が聞こえてくる。
だが、私は天敵に貴重な体力を奪われ続けられているため、反応できないくらい意識が朦朧としていた。
「ミナちゃん、大丈夫?」
「おーーい、美奈子。大丈夫か!?」
「へっ!?」
私の肩を揺すられ、さっきまでのナマケモノ状態から抜け出した。
驚いた私の後ろには、私の親友、恵と由美が少し驚いた顔で立っていた。
「なんだ、恵と由美か……。何?」
「美奈子……大丈夫か?結構、死にそうだったぞ」
「だ、大丈夫!」
平然を装うとしていたのがバレたのか、2人は溜息をつく。
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