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「なら、いいんだけどね。で、ミナちゃん、恵ちゃん。夏休みにどこか行く?」
「いやーー、どっか行きたいんだけどね……。どこがいい、美奈子?」
「2人とも元気だね」
体力のない私たちと違い、2人はいつも通り、いや、いつも以上に元気だった。
恵はもちろんと言うかのごとくめっちゃ元気だぜという。
「てか……2人とも遊んでて大丈夫なの?今年受験だよ……」
「うぅ……」
「うぅ……」
ここも2人は息が合い、落ち込むことに……。
2人は体力があるのに、今のままでは中学受験が危ういという成績。
その原因が春の遊びすぎもある。
「ま、まぁ1日だけでもいいじゃない?ねぇ恵」
「そうだよ。美奈子が教えてくれるし」
「知らないよ……って、私に負担がかかるの?」
少しは自分でやりなさいと呆れ呆れでいう私だった。
「でも、ミナちゃんも少しは遊びたいんじゃない?」
「……うん」
しかし、そういわれてしまうとそうなのだ。
私も遊びなしで勉強できないし、そんなに勉強時間が長く続かない。
「私たちは受験勉強だけをひたすらできないからね」
まさに、由美の言うとおりだった。
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