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「ホント、鈍いわねぇ?」
れいちゃんが呆れたように呟く。
またしても意味の分からない言葉に、怪訝な顔でれいちゃんを見つめる。
ニコリと笑うれいちゃんは、勝ち誇ったトーンの声で続けた。
「私、見ちゃったのよねー。水曜の夕方♪」
れいちゃんは嬉しそうに、両手で頬を包む仕草で『キャッ』なんて言って身をよじっている。
この姉の破壊的なふにゃふにゃ振りは今に始まった事じゃないが・・・
今回は違う気がする・・・
そもそも、水曜の夕方に何があったのか。
水曜・・・夕方?
私は、郁真と・・・
あ?郁真・・・彼氏・・・?
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