1・お誘い

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「ホント、鈍いわねぇ?」 れいちゃんが呆れたように呟く。 またしても意味の分からない言葉に、怪訝な顔でれいちゃんを見つめる。 ニコリと笑うれいちゃんは、勝ち誇ったトーンの声で続けた。 「私、見ちゃったのよねー。水曜の夕方♪」 れいちゃんは嬉しそうに、両手で頬を包む仕草で『キャッ』なんて言って身をよじっている。 この姉の破壊的なふにゃふにゃ振りは今に始まった事じゃないが・・・ 今回は違う気がする・・・ そもそも、水曜の夕方に何があったのか。 水曜・・・夕方? 私は、郁真と・・・ あ?郁真・・・彼氏・・・? .
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