プロローグ

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制服の袖をニ、三度折り返し 教室の窓を軽く開けると ふわりと心地よい風が舞い込んでくる。 「気持ちい~」 呑気な声は、昼休みの喧騒にかき消されている筈だった。 「間抜けな声」 クスクスと笑い混じりの声が 頭の上から降ってきた。 その声は、穏やかなトーンで 毒を放った。 .
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