プロローグ

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ムッ!と感情を露わに振り向くと 声から想像できる愉快な顔で、私を見下ろす男が1人。 「なによ」 わざと素っ気なく返すと それすら愉しむかのような彼の表情が なんだか、えらく大人びていて 居心地が悪かった。 河瀬ゆい この春高校2年生になったばかりの17歳。 そして、私を見下ろすこいつ。 原田郁真 クラスは違うけど、同じ高2。 一応・・・ 彼氏。だ。 だけど、私は知っている。 この恋が偽物だということを。 .
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