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机の端に置かれたかっちりとした銀色に輝く腕時計。
時計の針は時間は残り2分だと教えていた。
女はぐずぐずして時間を無駄にするような愚かな真似はしなかった。
MONO消しゴムを取り出してさっそく修正しようとした矢先。
とんとんとん
女は尖った棒の先が自分をつつくのに気付いた。
隣の席の学生が申し訳なさそうに自分の注意をひいている。
カンニングの冤罪をかぶせられることを警戒して、無視することも一瞬考慮に入れたが、しつこい棒の動きに根負けした。
『何か用?』
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