幻想郷の一日

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1、 幻想郷の朝は早い。人里に住む人間やその他諸々たちは、五時に鳴る鐘を聞いてその日の朝を迎える。 「zzz…」 ただし、その鐘が聞こえても動かない人間も少数ながら存在する。 霊夢 「zzz…」 楽園の素敵な巫女は、その一人だ。 2、 霊夢「ZZZ…」 本人にとって朝早く起きてもやることが無く、そんなに早くに起きて何の得があるのかさっぱり分からないでいるからだ。 すると、まだ眠っている霊夢に対して一人の女性がやってきた。 3、 紫 「は~い、霊夢~。もう朝よ、起きなさ~い」 やってきたのは、八雲紫であった。 霊夢 「ムニャ…何だ、紫か…」 紫 「何だとは失礼ね、折角遊びに来たのに」 霊夢 「帰れ」 紫 「酷っ!!もう、朝ごはん作ってあげるからいい加減起きなさい。ほら、新鮮な野菜を持ってきたわよ」 霊夢 「野菜だけ置いて帰れ」 紫 「酷すぎる!!」 4、 「そんな冷たくしなくたって良いじゃないか」 と、何処から現れたのか、魔理沙が急に出てきてそう言った。 「私はまだ寝ていたいの…と言うか魔理沙、何処から現れたのよ…」 布団に潜りながら魔理沙に問い掛ける。 魔理沙は、「叫んだけど、反応がなかったから勝手に上がった」 と正直に返した。 「不法侵入じゃないの…」 ぽつりと一言そう言うと、再び霊夢は寝始めた。 5、 と、そこに レミリア 「ごきげんよう、霊夢。…と、愉快な仲間達」 咲夜 「皆様、お早うございます」 レミリア・スカーレットと十六夜咲夜が現れた。 魔理沙 「誰が愉快な仲間達だ、誰が」 紫 「吸血鬼が夜更かし…じゃなくて朝更かし?するなんて、一体どうなってるのかしら」 レミリア 「幻想郷では常識に囚われてはいけないって、山の巫女が言ってたわ」 霊夢 「あーもーお前ら煩い!!全然寝れないじゃない!!ていうかなんで妖怪がこんな時間から出歩いてんのよ!!今は朝、人間の時間でしょ!?」 紫 「その人間の時間にいつまでも寝てるのは誰よ?」 霊夢 「私はいいの!!」
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