オラは死んじまった…らしい

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俺「はい。」 イース「ねぇよ」 閻魔「では肉体が出来るまでの間、次元の狭間にて精進に励め。 狭間での仮の肉体は用意してやる。 鍛えれば鍛えるほど、出来上がる肉体は強靭になる。 扉を潜れば仮の肉体に変わっているはずだ。」 そう言うと、閻魔が一つの本棚を横にずらした。 不自然な扉が現れ、閻魔は入るように促した。 イース「行くぞ」 イースが先に入り、 俺「はい。」 俺が後に続くと、扉が閉じた。 扉の中には結構広大な空間が広がり、空は薄暗く、扉から左手には森、右手と正面には草原、ギリギリ見えるていどの森の際に湖が広がっていた。 俺「こんなに広大な草原は初めて見た…」 嘆息していると、 イース「あそこに見える湖まで移動する。」 そう言って前を歩き出すので、「はい」と言って慌ててついて行く 湖に着いて、すぐに言われた事が、 イース「とりあえず水に指先を浸けて、魔力を流して渦を作れ」だった。 魔力を流すってどうやるんだよ… 回れ~…回れ~ …渦巻け~…うーん、イメージじゃねえのか? なんて思ってたら、 ドドドドドドドドって音が、かなりの速さで近づてくる… え? 指先を水に浸けたまま後ろを振り返ったら、イースも音の近づいて来る方角を見ていた。 イース「続けてろ」 そう言ってイースは右手の平をその方向に向けて何か呟いている。 姿がはっきり確認出来る距離まで来ると、相手は門で並ばされてた時にいた鬼だった。 イース「止まれ、でなければ殺す。」 こっわ~… 殺すって…綺麗な顔して殺すって何なんだコイツ… 鬼は立ち止まり大声て叫んだ。 鬼「ヤ…閻魔様からの伝言だ、儂が戻ると同時に動物をここに放つと仰った。 貴様らはそれらを食して、力とせよとのお言葉だ。貴様らが狩れるのならば食うのには困らん、森には魔物を放つと仰った。 実戦訓練はそちらで出来るとの事だ。 質問は?」 うん…魔物は要らんだろ魔物は… なんて考てると、 イース「武器や狩り道具は無いのか?」 イースに任せよう… 鬼「武器は貴様は持っていると聞いた、空間の術か? その中にあるのだろう?」 あと、そこの湖の水は、致命的な傷を負ったら飲めば良いらしい。」 イース「確かにあったと思う、用件はわかった。ご苦労だった」 イースがそう言うと、鬼は走って扉のほうに戻って行った。 イース「貴様は何をしている?」 いや…「魔力を・・・流そうとしています…」 えと…どうしろと…?
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