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目が覚めた…
まだ頭がボーっとしているが、とりあえず湖に顔を洗いに行く。
イース「おい阿保
お前はどれだけ愚鈍なんだ」
顔を洗って戻った弟子に掛ける第一声がこれだよ…
俺「師匠おはようございます、目覚めた弟子に対しての第一声がそれですか?」
キレそうだがキレた時点で俺の生命線も切れそうなので、全力で我慢しながら答え返した。
イース「さっさと準備しろ、私を真似ろ」
師匠は俺の挨拶を無視しながら座禅を組んで座る、ってか座禅って師匠の世界にもあるんだな
なんて考えながら、師匠の真似をして座禅を組む。
イース「お前はこの座り方を知っていたのか?
」
俺「はい、俺の国では座禅と言って、司祭や神官が修行の為に取る姿勢なんですよ。」
僧とかって言って、僧侶と勘違いされても困るし、坊主とか言っても伝わらないだろうから、間違いは無い…と思う。
イース「座禅か…お前の国は魔術師が司祭になるのか?」
いや…もう面倒臭い。
俺「まぁ…色々有るんですよ…
で、座禅だけで良いんですか?」
イース「いや、とりあえず腹に魔力を溜めて練れ」
何とか話題を反らせたらしい。
俺は目を閉じ、言われた通りに体液?を腹に移動させて留めた。
スパーン
小気味良い音が
辺りに響いたと同時に、俺の頭に衝撃が走った。
目を開いて前を見ると、師匠が細い木の枝を何条にも束ねた棒を持って睨み付けていた。
俺「痛いんですけど…」
ダメだ…コイツも閻魔と同じで、目線で人を殺しそうな奴だ…
イース「誰が溜めて留めろと言った?
腹に溜めて練るんだ、感覚で言ったら
溜めた魔力で腹に渦を発生させろ。」
俺「や…やってみます。」
俺が魔術を使えるようになったら、コイツは絶対殺してやる…
決意新たに俺は言われた通りに腹の体液?魔力か
その魔力を動かした。
俺「お?
うぉぉ?
何だよこれ?
回転が止まらん!」
イース「それが魔力を練る、つまり体を巡回している魔力を集めて、練る事によって質を高めると共に、練っている部位を強化する
魔術師の基礎だ。」
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