あれからどれくらい…

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男「じゃあいつものヤツを、電話で言うとったように300gくれや」。 男がどこか急いで取引を終わらせたいようで、急かしてくる… 俺「300…結構な量ですが、先払いですよ?お金の方は大丈夫ですか?」 当時の取引は、物が物だけに即金のルールで捌いていた。 男はバッグから万札の束を3つ取り出し、 男「これで足りるやろ、早よ出せぇ」 と、俺に要求する。 いつも通りの場所で、いつも以上の取引… 男の顔も、どこか緊張しているように思いながら、100g入りのブツの入ったパケをバッグから取り出し男の前に並べた。 俺は、交換に万札の束をパラパラと調べ、新聞紙やらが入ってない事を確認してからお金をバッグにしまい、男と目を合わせてから切り出した。 俺「今回もありがとうございました、また宜しくお願いしますね。」 笑顔で言うと、男が返す。 男「おぉ、また足りんかったら連絡するさかいに、頼むで。」 そう言われ、俺は男に会釈をして、踵を返す、すると 男「おい兄ちゃん、忘れとったわ…、いっつも世話になっとるさかいに、銭に色つけたるわ」 と、言われて男のほうに振り返ると、男が銃を構えてこっちを睨んでいた。 俺は慌て宥めようと、「落ち着いて下さい、いきなり冗談にしては笑えませんよ…」 冷や汗で汗だくになりながら、宥めようとする俺に男は理由を説明する。 俺「こないだオドレのせいで組破門になってのぉ… オドレのおかげでシャブは止められんわ銭はあれへんわでワシもしんどいねん。 せやからワシが渡したゼニ、色着けて返してくれや…」 何言ってやがる…完全に責任転換じゃねぇか… とりあえずお金を渡して、仕入れ先の方々に出張ってもらうしかねぇな… 俺「すみません、お金はお返しします。 お願いしますから銃をしまって下さい…」 冷や汗が止まらねぇ…
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