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俺は、閻魔の問い掛けにかなりテンパりながら答えた。
「まず、簡単に言えば、貴様ら人間が害虫と呼んでいる生命にも命はある、綺麗だからと手折った(たおった)草花も、当然生きている。
その命を手前勝手に
摘み取るのは罪なのは当然であるし、度合いによっては地獄で罪浄のために懲役してもらう事になっている。」
…マジか
それなら万人に罪があるんじゃねぇか…
「それなら人間に生まれたら、必ず地獄に落ちるんですか?」
うっわ~…
ヤベェ、目からビームが飛んで来そうなほど睨まれてるし。
「度合いによっては、と言ったはずた。
このような裁判も、普通には開かれんのだ。」
ちょっとまて…
色々と言いたい事はある…
一番肝心なのは普通裁判は開かれないって・・・・・
はいぃ?
「えっと、私は…なんで裁判受けてるんですか?」
多分今の俺は鳩が豆鉄砲食らったような顔をしているんだろうな…
とりあえず聞きたい事が多すぎる。
「貴様の質問は後だ。
先に裁判を進める。」
「ちょっと待ってく「待たん、地獄に落とされたいか?」…」
うん…
ここは死語(私語)は控えよう…
「次の質問だ。
貴様は、他者を気遣ったこはあるか?
これも人間に限らずである。」
うん…基本的に俺は自分に害が無いような存在に興味はない。
でも、自分を気遣ってくれるような存在は、護りたいと思うし、自分に害がある存在は死んで頂きたい。
そのまま閻魔大王に伝えよう。
「なるほど…
では最後の質問だ。
貴様は罪を償うか?
それとも、煉獄に入るか?
私語も質問も許さん、すぐに答えよ。」
は?
・・・いや…
は?
罪を償うって、地獄でって事か?
煉獄ってなんだよ?
ってか言葉の響き的に絶対入りたくねぇし…
「罪を償います…」
これしかねぇだろ。
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