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彼女の容姿は美しく、年齢を現す顔のシワや深い堀等は見当たらない。
女性の見た目はどう多く見積もっても20歳中頃、最悪10代にも見えてしまう。
だが伝説の男の関係者ならば年齢はそう若くは無い筈。見た目は若いが、実際に古の秘術で年齢を止めた魔女なのでは?伝説の男の妻か、娘?
「そう呼ばれるのも久方ぶりね」先程の彼女の言葉で更に疑心暗鬼に落居ってしまう。本物の魔女なのか。
「あら、ゴルド騎士団長殿?」
女性が驚いた様に目を丸して立ち止まると、その視線の先には扉の前で一人立ち尽くすゴルドの姿が有った。
ゴルドは、まるで化け物でも見る様な目で女を無言で見詰め、全身を恐怖で震わせていた。
「お久しぶりね、ゴルド団長・・・貴方も座って頂戴。自慢のローズマリーよ、口に合えば良いけど」
「お、お前が何故、ここに居るんだ?いつアレースを離れたんだ・・・」
ゴルドだけはこの女性の素性を知っていた。
「あら、私が貴方を呼んだのよ。聞いてなかった?」
意味深な言葉を残して、女性は戸棚から新たにハーブを取り出した。
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