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薬の量は、増えていった
アタシは、毎回の儀式から、逃れたかったが、体重という鎖は巻きつき、逃れられない
毎日、何回も体重を測った
100gでも、増えているとパニックに、なった
もっともっともっと、痩せなければ
アタシは、痩せていなければ、存在価値が無いと思う様に、なっていた
体重が全てだった
過食嘔吐を繰り返した、体重は、減って行った
周りからは、痩せたねぇ~と言われる事に快感を憶えていた
更に、痩せなければ
アタシは痩せていなければ、イケないのだから
毎日の、体重測定は、緊張感で溢れていた
太っていたらどうしよう
恐くて仕方なかったが、測らずにはいられない
100g単位で、一喜一憂し、増えていれば、死にたくなった
痩せていれば、もっと痩せなくてはと、不安に襲われた
体重の呪縛
それは、今でも、消えてはいない
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