コーヒータイム 番外編

１４回目のお見合い

「ご到着されました」

そう言ってホテルの従業員が案内してきたのは、２２歳の超お嬢様とそのご両親。

俺は写真を見ていなかったので、今日初めて見合い相手の顔を見るのだが──

着物を着たことなんてありません！っていうのが見え見えな感じの、少し化粧の濃い女だった。

まあ６０点ってとこだな。

女性に点数をつけるなどナンセンスだとは思うが、俺みたいに回数をこなし見合い慣れしてくると、これくらいのおふざけも許されるんじゃないか？

などと勝手な言い訳をしているうち、見合い相手とそのご両親がにこやかに挨拶しながら席についた。

俺の前に座った途端、俺を食い入るように品定めしてきた見合い相手の女。

思わず俺と目が合うと、恥ずかしそうに下を向いてしまった。

こいつもひょっとして俺の事点数つけてんのか？

これがの俺の女に対する第一印象。