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「それだったら心配ないわ。これからお互いをよく知っていけばいいと思うの。倉田君は私のことどう思う?好き?それとも嫌い?」
そう言いながら、しおりはさらに胸を強調するよう俺に谷間を見せつけた。
どうしてもそこばかりが気になって仕方ない。
誘われるがまま、俺の視線は彼女の胸元に導かれてしまう。
ゴクッと生唾を飲む音がしおりに聞こえたんじゃないか?
俺の背中に冷や汗が何度も流れた。
「KURATA」の後継者である俺も、しおりの前では下心オンリーの男でしかなかった。
けど、いくらなんでもそれはマズイだろ?
反省した俺は、咄嗟にしおりと距離を離した。
「ごめん。急に聞かれても答えられないよ」
俺は冷静な判断を下したつもりだったが──
「ううんいいの。だったら友達ならどう?友達でもダメぇ~?」
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