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「えっいいの?本当?本当に!うれし~~~!」
と、しおりは満面の笑みを浮かべ喜びを露わにした。
爽やかな新緑が眩しい初夏の日の出来事だった。
* * *
ここから俺としおりの友人関係が始まった。
しおりは何事においてもかなり積極的だった。
俺にとっては全てが新鮮でとても刺激的だった。
「ねえ崇、今度はどこに行く?」
数日経つとしおりは俺のことを崇と呼び捨てにした。
そして数週間経つ頃には、俺としおりは友人から恋人の関係に進展していた。
瞬く間に俺たちの仲は大学中に知れ渡った。
ヤジを飛ばすヤツや嫉妬するヤツがいる中で、俺たちは全く臆することなく堂々と振舞った。
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