14回目のお見合い

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それが俺の進むべき道だと思っていたし、他に選択する道はないと思っていた。 それにしても─── 俺はふと窓の外に目をやった。 望月千秋といったかな? 彬の秘書をしていると言っていた。 店には彬の忘れ物を届けに来たらしかったが・・・。 なかなか小柄でかわいらしい女性だった。 蓮の話によると、彼女は大学時代、家庭教師をしていた彬の最初の教え子だったとか。 彬の奴もよくやるよ。 どうせ、「先生お久しぶりです。私のこと覚えてます?」とか言って、千秋は彬に近づいたに違いない。 で、秘書の立場を利用して、ちゃっかり彬に取り入ろうって魂胆だろう。 ふっ、見え見えなんだよ、おまえら女の考えてることなんて!
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