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それが俺の進むべき道だと思っていたし、他に選択する道はないと思っていた。
それにしても───
俺はふと窓の外に目をやった。
望月千秋といったかな?
彬の秘書をしていると言っていた。
店には彬の忘れ物を届けに来たらしかったが・・・。
なかなか小柄でかわいらしい女性だった。
蓮の話によると、彼女は大学時代、家庭教師をしていた彬の最初の教え子だったとか。
彬の奴もよくやるよ。
どうせ、「先生お久しぶりです。私のこと覚えてます?」とか言って、千秋は彬に近づいたに違いない。
で、秘書の立場を利用して、ちゃっかり彬に取り入ろうって魂胆だろう。
ふっ、見え見えなんだよ、おまえら女の考えてることなんて!
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