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部屋に入ると大きなベッドが俺の目に飛び込んできた。
嫌でも俺の妄想は無性にかき立てられていった。
俺は初めてだと悟られたくなくて、必死で自分を取り繕った。
そして二人は──
「・・・んんっ、・・んっ・・崇・・・」
しおりの柔らかい唇に優しく唇を重ねる。
いつもより長いキス。
唇の隙間から漏れる甘い吐息。
初めて見るしおりの身体に俺は目を奪われた。
俺は欲望のおもむくまま、愛するしおりを抱きしめた。
ベッドのスプリングがギシギシと激しい音をたてる。
その度にしおりが甘い声を漏らし、俺の感情を揺さぶった。
俺の頭も体も心までもが、完全にしおりに支配されていた。
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