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玉の輿?笑っちゃうね。
確かにその時まで俺はそう思っていた。
けど実際は──
不思議なことにそうではなかった。
仲間が千秋に一緒に飲もう!と、誘ったにもかかわらず、彼女は決して俺たちの席に座ろうとはしなかった。
その上何が気に入らないのか不満そうな顔をしていた。
今思えばおかしな話だ。
これでも俺たち、女には結構ウケがいいんだぜ。
なのにあんな嫌な顔をされたのは初めてだ。
どの女も俺と彬、そして漣の3人が揃えば、目を輝かせ犬の様に尻尾を振って喜んでたというのに。
まったく変な女だ。
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