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「いずれまた成人になられたら、こちらへお連れ致します」
「ふんっ、約束だぞ!」
「はい・・・・ふっ」
俺は荒井を二度見した。
確かに笑ったぞ!こいつアルコールが入って気でも緩んだか?
目の前には兄と慕っていたころの荒井の笑顔があった。
その懐かしさに触れた瞬間、俺の顔から笑顔がこぼれた。
「絶対忘れるな!」
「承知いたしました。お酒をご一緒させていただける日を楽しみにお待ち申し上げております。ああ、なんとも感慨深い」
そう言って荒井は目を細めた。
どこか荒井に言いくるめられた感じはあるが、俺は荒井とグラスを合わせた。
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