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案の定、彬は俺のセリフに顔色を変えた。
俺が何の用も無いのに彬を呼び出すことなどありえないと思っているに違いない。
だから彬は急に警戒心を強め、顔色を変えたのだ。
そんな彬に対し俺はためらうことなく質問を投げかけた。
「あれから例の秘書とはどうなったんだよ」
「秘書?」
「とぼけんなよ。前にここでみんなで飲んだ日、漣が必死でおまえと秘書をくっ付けようと画策してのを俺は見てたんだからな」
「漣のヤツ・・・」
彬は眉間にシワを寄せると、グラスに手を伸ばした。
「フッ、おまえの顔を見れば分かるさ。秘書と何かあったんだろ?」
俺は彬の様子を探りながら同じ質問を繰り返した。
「・・・・まあな」
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