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結局二人には何の影響もなかったってことか──
本来なら親友に彼女が出来たことを素直に喜ぶべきだろう。
だが今の俺は、不思議とそんな気持ちにはなれなかった。
「へぇーーよかったな」
気持ちとは裏腹に、彬に祝福のセリフを吐く俺。
うわべだけのセリフが空回りし、俺はひどくイラついていた。
水割りを飲みながら、俺は視線を彬に向けた。
なんだよ彬のヤツ幸せそうな顔してさ。
あの女を手に入れてそんなに満足か？
幸せそうな彬とは逆に、俺はどんどん不機嫌さを露わにしていった。
「どうした崇？顔色悪いぞ」
そんな俺を気遣うように彬が声をかけた。
「そうか？」
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