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その通りだよ彬!見てくれよ、このブザマな俺の姿を。
エレベーターの鏡に映る自分自身に苦笑し嘲笑する俺。
これがKURATAの後継者なのか?聞いて呆れるよ。
今の俺には自尊心の欠片もなく、ただうな垂れながら肩を震わせているだけだった。
今ごろ上の階では荒井が静香を説得しているだろう。
俺は結局一人では何もできないのか?
そのことが余計に俺を追い詰めていく。
こんなことは今夜限りで終わりだ。
これ以上ブザマに成り下がるのは御免だからな。
そんな中、俺を乗せたエレベーターが地下に到着した。
俺は新たな決意を胸にエレベーターのドアを確かな足取りで一歩踏み出した。
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