84人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
今だけは
君と同じぐらいの年頃の男の子を見て、
パパの目から見ても、
「お、かっこいいな」と思うことがある。
でも君は、そんな子には関心を持つこともなく、
「パパー」と呼びながら、
一直線に、こっちに向かって走ってきてしまう。
いまの君にとっては、
パパよりも大切に思える男の子は、
きっと、ただの一人もいないんだよね。
パパはいま、君にとって最愛の異性なんだよね。
そう、今だけは。君がおさない今だけは。
ああ、このまま時が止まってしまえばいいのに。
「時よ止まれ、お前は永遠に美しい」
最初のコメントを投稿しよう!