神託を卸すべき神はいるのか、いないか

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神託を卸すべき神はいるのか、いないか

真っ黒な腕を私は受け入れた。 『いい、の?』 私は頷く。 《いいの。何故なら―――》 私は体内に潜り込む、腕の二の腕を掴んで呟いた。 二の腕が小さく痙攣した。 《私は受け入れて、封じる―――!》 清らかな鈴の音色が微か、遠く。 私は腕を引いて身体を出そうとする。 『いいのかい?』 《えぇ》 鈴が空から落ちてきた。 ☆
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