神意の鈴は鳴るのか、鳴らないか
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「桜に、夜に、彩に、白に、……………あとなんだっけ」 指折り数えていた少女が眉をひそめた。 彼女の名は冷夜。冷たい夜とは中々風情な名付けである。 制服の上に雑に羽織るオーバーコートは、ガラスの壜で一杯になっている。 首から鎖に繋げて掛けてある小さな壜のコルク栓が外れ、鮮やかな煙と共に妖が顕現した。 名は静。冷夜の最大のパートナー兼お目付け役だ。 「しず。まだ夜じゃない」
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