第1章

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その後、父親は2人に言われたことを根に持ち、涼介の部屋に向かった。 「ドンっ!」 ドアの音に目を覚ました彼は、物凄い勢いで自分に向かう父親に恐怖を感じた。 父「お前は余計なことしやがって!」 そう言うと父親は彼を殴りはじめた。 涼「ぅっ……!」 彼は投げられた拍子にベッドから落ちたのにも関わらず、父親は暴力をやめなかった。 すると 「親父やめろ!」 と大貴、宏太が入ってきた。 宏「涼介っ…!」 宏太は咄嗟に彼に駆け寄ると、横たわる彼に覆い被さるように必死で守った。 大「親父、もうやめろよっ!」 大貴は涼介から父親を離そうと一発殴った。 すると父親は舌打ちをすると、部屋から出ていった。 大「涼介っ!兄貴っ!」 大貴は2人に駆け寄ると宏太は 「俺は大丈夫だっ…。でもこいつがっ…」 と涼介の心配をした。 宏「涼介…?」 宏太は優しく声をかけると、彼はゆっくりと顔をあげた。 大「大丈夫か?」 大貴の声に彼は小さく頷いた。 宏「もう大丈夫だからな」 宏太は彼を抱きしめると、背中を擦ってあげた。
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