兄貴とシーサー

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閑話休題 ~翌々日朝、自宅、妹部屋~ 『ガチャ。おい、木守ちゃ…』 妹『幸運?何を言っている。そんなものに頼って戦争なんかできるわけないだろう?………何か違うな。』 木守はPCに繋がれたマイクに向かって何かのキャラクターの台詞をぶつぶつ呟いていた。ヘッドフォンを付けているせいか小茂太には気付いてなかった。 小茂太→『…………(@_@)』 妹『…これが、圧倒的な力というやつだッッ!!』 …ガチャ。小茂太は穏やかな表情でドアを閉じた。 さりげない兄の優しさが妹を救った瞬間だった。 何故ならもし彼がこの時ドアを閉じていなかったとしたら、……木守はもう社会復帰なんて出来きなかっただろうからである。
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