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るぅがおとなりさんにいるのならば、むかえに行かなければなりません。おとなりさんが優しい人ならば、るぅを探すのを手伝ってもらえるかもしれません。
しかし、このおとなりさんはあの「こわそうなおじいさん」です。ハナには、あのおじいさんがるぅを探すのを手伝ってくれるかもしれないなんて考えられませんでした。
それどころか、るぅがあのおじいさんに見つかったらいじめられてしまうかもしれない……とさえ思えてきます。
るぅがいじめられているところを想像してしまって、ハナの心がぞわぞわっとしました。
るぅをたすけにいかなくちゃ!!
そう強く心にきめて、タタタッと駆け出したハナ。門を自分の手で引いて、おとなりさんに続く道へと踏み出します。
しかし、門から出たところで、ピタッと立ち止まってしまいました。
そこにいたのは、あのおじいさんとるぅだったのです。
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