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「どうしてここに?」
「もっちろん、ゆうちゃん迷ってるんじゃないかなぁって。
・・・そしたら~、悪党がいたからお仕置きしちゃったっ」
てへっとでも言うように姫は舌をペロッとだす。
・・・『てへっ』レベルじゃすまされないけれど、過ぎたものはしょうがない。
見ない内に随分逞しくなったものだ。
昔はもっとおしとやかでか弱い女の子だった。それ故にかモテるけれど、勿体ない事に男が大嫌いで毛嫌いしていた。
俺だけに懐いていた姫は、今と変わらないのだろうか。
「お前も女なんだから、少しは気を遣えっ」
「ゆうちゃんに女の子に見て貰えれば、後はどーでも良いっっ!!」
腕をぎゅぅぅっと縛るような頬随する彼女は、やっぱり昔の何ら変わらない姫に見える。
髪の毛は茶下で透き通った肌、小柄で美人。
男嫌いなら尚更大変そうだなぁ。
・・・まぁ、だけどさすがにスタンガンを持って対抗する位なら大丈夫だろうけれど。
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