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「確か、この辺じゃなかったっけ」
母さんに渡された地図の機能を果たさないような適当過ぎる地図を片手に、きょろきょろと辺りを見渡した。
物静かな町。喉かで優しい町。
そんな印象であるこの辺りには場違いな声が、突然響きわたった。
『何だぁ、テメェ!!!』
大きくて威嚇した声。
あまりの迫力に声だけでもビビってしまう。
これはヤンキー同士の喧嘩だろうか。
徐に公園を覗いた時の光景は、結城の予想を大きく上回るものとなった。
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