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「えっ」
叫ぶチンピラと、それに対抗しているのか馬鹿みたいに真顔で睨みをきかせた〝小さな〟美少女の姿だった。
今時の小さい子は度胸あるんだな・・・なんて感心してる場合じゃない、俺が助けなくてはという結城のヒーロー心と共に恐怖心が自分を襲う。
あんなのに絡んで良い事なんて一つも無い。
ぼこぼこにされるか、脅されて金を取られるか。
体が強ばった結城に対し、冷静な美少女。
・・・そう言えばあの子、何処かで見たこと歩きがする・・・、
「あぁ?睨んでるんじゃねぇよっ」
チンピラヤンキーが声で少女を威嚇しようとしているが、努力も虚しく微動だにしない彼女。
怖くて怖じけ付いたかと思えば全くそんなそぶり見せず、美少女は一息鼻で笑った。
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