第1章

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―――笹原影人視点 (旧)親友の勇者召喚に巻き込まれこの世界に来て早一週間。 俺は召喚された王城から逃げ出した。 まあ理由もなしに王城なんて言うヤバいところから逃げ出すなんてことはさすがになく、ちゃんと三つの理由がある。 一つ、勇者は二人も要らなかった=俺不必要。 二つ、異世界を楽しみたかった。 三つ、優人(元親友)が王女他数名とイチャイチャしててうざかった。←これ一番重要 「とまあ過去を振り返るのはこれぐらいにして、今を楽しみますか!!」 《誰に話しかけとるのじゃ?主よ》 ………こいつの名前はイリナ。俺に寄生(と言ったらイリナは怒るので言わない)している(自称)女神である。 《寄生じゃないわ!!それと正真正銘の女神じゃ!!》 まあいいじゃないか。寄生は事実なんだし。というか女神に関してはどっちでもいいし。 《よくないわ!!……でもまあ主のことだから言っても無駄なんじゃろうな……》 そういうことだね。うん。 《はぁー》 まあそうため息をつくなって。今からため息をついてたらこれから先もたないぞ。 《はぁー……なんで主についてきてしまったんじゃろうか》 まあそんなこと言わないで。これか「ふざけんじゃねぇぞ!!」「はぁ!?アンタこそふざけてんじゃないわよ!!」 ら……
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