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「そうだっ」
暖簾をくぐってきた柊木先輩が入るなりいきなり僕の方を向いて来た。
「せっかくの文化祭なんだから二人も楽しんできなさい」
「で、でも……柊木先輩の申し出は凄く有難いのですが……」
後ろのフロアには満席の客席、前にはフル稼働のコンロ達。
因みに予想外の賑わいの為にクラスで空いている人とか、こんな時に活躍する【星明高校生徒会公認バイト部隊】とかに手伝ってもらっています。
「ここは俺達任せて行きなっ」
窓際に設置された巨大な水槽(川魚愛好会よりできれば借用)の前で次々に湯切りをしている2年の讃岐川先輩が死亡フラグを盛大に建てました。
因みに讃岐川先輩というのが星明高校生徒会公認のバイト部隊の部長ならぬ隊長です。
「で、でも」
「お前がそうじゃなくてもアッチは違うみたいだぜ?」
そう讃岐川先輩が湯切り鍋で指した先にキツネさんがエプロン外してルンルンでスタンバっていました。
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