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「何よぉ、私が冒頭初っぱなからテンションダウンで悪かったわね」
「いやいや、誰もそんな事は……」
そうは言ったが先輩がこんなに大人しいなんて、それこそ天変地異の前触れかも知れない。
そんな危機感を覚えながら僕は寝袋に入って床にだれている先輩に聞いてみた。
「アレから依頼とか何もないんですか?」
「綺麗さっぱりとね、まぁ暇潰しに片っ端から対処してったって所も原因だし……」
「因みにどれくらい……?」
「ざっと20?」
先輩が軽く答えましたが怪奇現象をたった一人で20件解決。
しかも動機は『暇潰しに』、相変わらずやる事が予想の付かない人だ。
でも、先輩が大人しくしてくれているおかげで今日は結構なスピードで作業が出来ている。
と言うか出来た。
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