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「一士、3番と7番の注文出来たよ」
衝立で仕切った部室の西側部分。
怪事件や超常現象に限定した古書がふんだんに蔵書されている小部屋、通称 物置部屋。
そこを食材とかの倉庫にしてコンロとか炊飯器とかが配備されているこのエリア。
そして、このエリアを管轄しているのが店名の由来にもなっている文芸部女子部員、稲葉紺。
またの名をキツネさん。
キツネさんはただの女の子ではなく、白面九尾の狐という大妖怪。
世間一般には『九尾の狐』として名前を知られています。
でも……。
僕達の住む世界に現界した時の反動で記憶の一切を失っています。
そのため、キツネさん自身には大妖怪の自覚は皆無なんですよ。
まぁ。
戦闘モードの時は別ですが……。
そんなキツネさん。
今日は浴衣姿で調理に接客に大忙しです。
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