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「でもなんで黒崎は場所が分かるんだよ?」
ずっと気になっていた事をようやく聞いてみると黒崎は『あぁ、これでね』と言うと僕の前に見慣れた白いアイツ、管狐が出た。
「コイツがいきなり飛んで来て神坂先輩との念話の中継してくれたんだ」
黒崎の説明に管狐はウンウンと頭だか身体だかを降って頷いた。
「神坂先輩曰く、捕まえた相手は陰陽師系の術式を使う、だから今回は……」
そこまで聞いて背中に冷たい何かが走り抜けて戻って突き刺さりました。
そして、こんな時の悪寒は大体……と言うより確実に悪い方に転ぶのが僕の性分。
そして黒崎から言われたのが……。
「妖力・霊力共に低い真白に相手をしてもらうって神坂先輩からの伝言なんだけど……」
「この場に居ないのにどれだけ存在感を出せるんだ、先輩は……」
流石に黒崎も伝言を伝えただけとは言え少し難しい顔をしている。
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