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「さて、どこから攻めます?」
「結界も無いから正面突破がいいんじゃない?」
上空から目標物まで一気に急降下、そして地面スレスレで急停止してから僕はようやく自由になった。
正直、超現部に入ってから何度も寿命の縮む思いをしてきたけど、今のはトップクラスに怖かった。
そんな僕を尻目に二人は戦闘準備をしている。
僕もいつまでも寝ている訳にはいかないので近くにあった枝を杖代わりにまだ震えている立ち上がった。
「一士大丈夫?」
「だ、大丈夫だよキツネさん」
と言ってみたけど膝の震えはまだ収まらない、相変わらずの情けなさにため息が出た。
その時。
「「「!!」」」
辺り一面に強力な力を感じた瞬間、僕達の周りの景色から色が消えた。
「結界」
「だね」
キツネさんと黒崎は馴れた感じに言葉を交わして臨戦体勢になる。
僕も慌ててバックから千連水晶数珠を取り出して左手に巻き付けた。
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