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「全く、こう忙しいと嫌になっちゃう」
「御崎は何もしてないじゃない」
「私は自分の仕事をちゃんとやってるって」
愛用しているふかふかの革張りの椅子にふんぞりかえっている先輩。
その先輩とは対照的に制服の上に割烹着を来て手伝いに来てくれている柊木先輩。
「へぇ、御崎の仕事っていうのは?」
「私は部員達の動きを見て的確な指示を出して」
「お茶飲んでるだけじゃない!」
容赦なく降り下ろされる柊木先輩の手刀がクリーンヒット!!。
先輩はさらに小さく丸くなって痛みを堪えている。
「全く……稲葉さんも真白君も御崎にはガツンとやらなくちゃダメだからね」
打ち降ろした右手を腰に当てながら柊木先輩はキツネさんに注意をしているけど、当のキツネさんは苦笑いしながらお茶を煎れている。
柊木先輩は分からないんだーー。
僕達にとって。
先輩に攻撃する事は、リボルバー完全装填のピストルでロシアンルーレットするようなもの……。
すなわち。
それは……。
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