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彼女の名前は、あえかと言うらしい。
とても明るく素直で可愛らしい人だった。
あの時をさかいに俺たちはよく会うようになった。
そして今も、すっかりいつもの場所となってしまった木の根本で二人並んで座って居た。
すると、何を思ったのかいきなり立ち上がり数歩前へ進んだあえか。
不思議に思った俺は「あえか?」と彼女の名前を呼んだ。
それに彼女は振り返り、無邪気な笑顔を俺に向けた。
「ねぇ、知ってる?」
どこか楽しそうに、そう話しを切り出した。
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