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「あ、嶺也さーん!」
屋上を出ると、三谷原に会った。
あ、三谷原ってゆうのは俺の舎弟みたいなもんで、何故か好かれて俺に寄ってくる奴だ。
確か名前は、
三谷原光國<ミヤハラミツクニ>
1回リンチされているところを助けたら、次の日から俺の舎弟になっていた。
「屋上で何してたんすか?」
『いや、別に.....』
あそこが俺の溜まり場とバレたら面倒臭そうだしな。
毎日着いてきそうだ。
「あ、なんか黒髪のマジメそうな奴見ませんでしたか?」
『.......尚人のことか?』
「え、知り合いっすか?」
まぁ、
知り合いになった、だな。
『ああ。お前は?』
「尚とは中学からの友達で。稀ですよ、あいつが嶺也さんみたいなモノホンヤンキーと......」
『は?どうゆうことだ?』
「あいつヤンキー苦手で、ヤンキー相手だと直ぐ泣きだすんすよ。」
てか、お前もヤンキーだろ。
「あ、俺の場合は中学から一緒なんで大丈夫なんすけど。」
心をよむな。
屋上で泣き出しそうだったあの反応が正常なんだな。
『ヤンキー嫌いなくせにこの高校入ったのか.....』
フッと笑いが込み上げた。
「尚、無口だから、友達とか作れなくて、俺がここに行くつったから、あいつも着いてきたんすよ。」
イラッッ
............あれ、
......何、俺イライラしてんの?
尚人が三谷原に懐きすぎだ。
そう思ったら、
イライラして。
よく分からない感情に戸惑いながら、これ以上ここに居ると、三谷原にイライラをぶつけそうだったので三谷原に別れを告げた。
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