#いち

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「あ、嶺也さーん!」 屋上を出ると、三谷原に会った。 あ、三谷原ってゆうのは俺の舎弟みたいなもんで、何故か好かれて俺に寄ってくる奴だ。 確か名前は、 三谷原光國<ミヤハラミツクニ> 1回リンチされているところを助けたら、次の日から俺の舎弟になっていた。 「屋上で何してたんすか?」 『いや、別に.....』 あそこが俺の溜まり場とバレたら面倒臭そうだしな。 毎日着いてきそうだ。 「あ、なんか黒髪のマジメそうな奴見ませんでしたか?」 『.......尚人のことか?』 「え、知り合いっすか?」 まぁ、 知り合いになった、だな。 『ああ。お前は?』 「尚とは中学からの友達で。稀ですよ、あいつが嶺也さんみたいなモノホンヤンキーと......」 『は?どうゆうことだ?』 「あいつヤンキー苦手で、ヤンキー相手だと直ぐ泣きだすんすよ。」 てか、お前もヤンキーだろ。 「あ、俺の場合は中学から一緒なんで大丈夫なんすけど。」 心をよむな。 屋上で泣き出しそうだったあの反応が正常なんだな。 『ヤンキー嫌いなくせにこの高校入ったのか.....』 フッと笑いが込み上げた。 「尚、無口だから、友達とか作れなくて、俺がここに行くつったから、あいつも着いてきたんすよ。」 イラッッ ............あれ、 ......何、俺イライラしてんの? 尚人が三谷原に懐きすぎだ。 そう思ったら、 イライラして。 よく分からない感情に戸惑いながら、これ以上ここに居ると、三谷原にイライラをぶつけそうだったので三谷原に別れを告げた。
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