175人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
ピピピピ…カチ
渚『う~ん…』
目覚ましが鳴り一度止めるものの、もう一度寝る体制になり。
ドタドタドタ…バンッ!
「ナギちゃん起きなさ~い」
大きな音と共にやって来たのは我が家を裏で支える母親、天宮 澪(あまみや れい)今年で40になるはずだ。
何故“はず”なのかって?
それはどう見ても20歳といっても可笑しくはないその容姿と子供の様な言動と行動にある。
澪「起きてよぉ~」
そんな言葉とともに、ドスッと渚にニーキックを決める。
渚『グハッ!』
見事に渚の鳩尾(みぞおち)に入り、激痛に身悶える。
澪「ご飯出来たわよ♪早く下りてきなさい」
そう言って去って行く。
渚『…てぇ…』
ヨロヨロと起き上がるものの、激痛のあまり再びベッドに沈み。
(勘弁してくれよ…起きれねぇ…)
しばらくしてやっと動ける様になり、フラフラしながら一階に下りて行きやっとリビングにたどり着き。
澪「もうっ!ご飯冷めちゃったじゃない」
頬を膨らませプンプンという効果音が聞こえるんじゃないかと思ってしまうぐらいの声音で怒り。
渚『…はぁ~…』
悪いと思っていない母親にため息をつき。
最初のコメントを投稿しよう!