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癒軌side
別れの季節は梅の華が咲く頃だとしたら、きっと出会いの季節は桜の華が散る頃だと僕は思う
でもね、初めて気付いたんだよ別れなんていつでもあるって事に……
僕も沢山の別れをしてきた…だけど別れは大概梅の花が愛らしく咲いていた
だから信じて疑わなかったんだと……今になって実感した
僕の中では季節はずれの別れは、まだ桜は散ってはなくて、どこか誇らしげな暖かい光を乗せた花弁を精一杯のばしていた季節だった………
志伊「別れよう?」
…………えっ?
放課後の中庭に呼び出された僕
話があるから………て、別れ話だったらしい
志伊「俺達…別れよう?」
いつもは何事に対しても客観的な僕もこの時ばかりは焦った
何でっ……?
癒軌「ど………して?」
志伊「どうしても」
何でっ!どうして!?
癒軌「ぼっ…僕………わっ、別れ……たく…なぃ」
志伊「ゴメン」
即答で謝られる……
別に謝ってほしくなんかない!
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