第一体 キケヤン

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「目標の話とはなんか逸れてるみたいだけど……」 「イピレトリアの退治のことかい?彼らイピレトリアはね、アンドレイアー所有者を複製術次元界に来訪させまいと戦闘術で行使してまで食い止めているのさ。判るかい?」 「判るような、判らないような……」 「本来ならば真樹緒殿をすぐにでも故郷に持ち帰る土産にしたかったんだよ。アンドレイアー数値が余りにも目標レベルに達していないから、セルフコピーとイピレトリアを戦闘させる作戦を立てたのさ」  この言葉に反応してか、真樹緒自身が考えていた内容とすれ違ったことで残念がった。 「せっかくボクがいっぱいいるんだから、アリバイ工作してズル休みや学校のテストを受けたりとか使おうと思ってたのに……」  キメラアニマル型のキケヤンは、少年の思考に付いていけないと、呆れかえった。 「まあね~。アリバイには使えるからね。セルフコピーの多目的化だけど、やるなとは言わない。プライベートではなるだけ避けてもらいたい」 「グダグダと理屈ばっかり。つまらないキメラアニマルだよ、キミは」 「ヒトがせっかく懇切丁寧に解説しているのに、その態度は~」
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