第一体 キケヤン

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「どうなった?ボクの身体は何ともないぞ!?」 「さあ、その目で確認してみてよ。キミの周囲見てごらん」  少年本人を囲んでいる三つの影が、全裸で立っていた。 「わわっ……ええ!?ボクがいっぱい。さ、ささ、三人!?」 「コントロールはキミ次第。三つの影に飾りつけるのも思念だけで可能さ」  真樹緒はキケヤンに疑問責めをしてみた。 「あのさ、その……声出して服とか着替えさせるっていう意味?」 「思念、つまり黙って心で念じるだけでOKだよ」 「あと、どうやって三人を各自に移動するのか?」 「それも同じさ。念じるだけで移動される。いわゆるテレポートだね。何か特徴づけるマークを設置して呼びかける記号や名前で振り分けるのも重要だよ」 「へえ……。それで、地球には何の目的があったん?」 「ボクはイピレトリア処分課に配属する地球研究所の研究者さ。イピレトリア、つまりは戦闘共犯者を見つけて処分、言ってみれば退治を行使すること。ボク一人が地球研究作戦を立てたから、今まで疲れたよ」  真樹緒は呆れかえった。 「……」
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