序章 【魏琉】

2/4
前へ
/16ページ
次へ
母親が死んだ 自分の瞳のせいで 父親が狂った 自分の過ちのせいで いろんな人が僕を狙った 人の心に闇を生む緑色の宝石を 手に入れるため 僕は悟った この瞳があるから皆狂うんだ 「なら壊してしまえばいい」 誰かがそう言って 僕に銀色に光るナイフをわたした 痛みなんて感じなかった 僕は異色の右目を首の後ろまで 傷つけ 裂いた そして また誰かが言った 「これで君は幸せだ」 最後に頬を伝ったのは 真っ黒で真っ赤な瞳から滴る闇色の赤色か それとも――――――… 、
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加