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そうとなれば早速行動!
ピッポッパッ…
自分の暗証番号を入力…
プルルル~プルルル~
「もしもし」
電話の向こうから聞こえる低音の渋い声。
「あっ もしもし」
緊張する瞬間だ。
「少し話しを聞いてくれるだけでいいから切らないで…」
受話器の向こうから聞こえる声。
聞いたことがあるようなどこか懐かしい感じがした。
この声…好き…
いつもの受話器の向こう側から聞こえる息遣いの洗い暑苦しい声とは違い、懐かしい友人と久しぶりに話すようなそんな感覚。
何故だろう。
数分話しただけなのに
どこかホットする自分がいた。悪い人じゃないと直感的に思った。
聞き上手な彼に
いつの間にか離婚した原因、子ども達の話し、仕事の話しなど…
色んな人と沢山話したけど、今まで本当の私生活は絶対に話したことなどなかったのに、彼には自然に話していた。
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